2005-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ストックオプションは「一時所得」

「ストックオプションは給与所得である」という判決が1月25日に最高裁でおりた。http://www.asahi.com/national/update/0125/021.html http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20050125AT1G2502S25012005.htmlだが、この判決にはまっこうから異を唱えたい。「…

供給曲線は成り立たない(1)

「需要曲線は成り立たない」と述べた。では、供給曲線はどうだろうか? 結論から言うと、需要曲線が成り立たない以上に供給曲線は成り立たない。なぜならば、供給曲線は「作ったものが全て売れるかのように行動する」ということを前提としているからである。…

為替介入はどの程度有効か?

為替レートが大きく動くと為替介入が当然のように話題になる。だが、為替介入はそれほど効果があるものなのだろうか?自国通貨の買い支えには限界がある。論理的にも事実としてもこのことは証明されている。自国通貨の買い支えには外貨が必要なため、ある程…

不確実さは減らせる

「卵を一つのカゴに入れる」の一環として、「ジュタローさんのエントリ」では「リスクを減らせばリターンも減りますし、ハイリスクを取ればハイリターンが期待できる」と書かれている。だが、「リスクを増やさずにリターンを増やす」もしくは「リターンを減…

正しい評価などない

青色LED訴訟の和解が成立したが、一審の対価600億(請求200億)の認定に比べて、対価6億1千万(プラス遅延損害金2億3千万)と評価が1/100になっている。 第三者が行った評価でもこれだけの違いがでるのだから、当事者が行った評価に大きな違いがあっても何の不思…

卵を一つのカゴに入れる

「卵を一つのカゴに入れるな」というリスク分散に関する言葉がある。卵を一つのカゴに入れると何かあった時に、全ての卵が一緒に割れてしまうリスクが高い。だからリスクを減らすために複数のカゴにわけろというのである。 だが、逆に「卵を一つのカゴに入れ…

需要曲線は成り立たない

「経済学における均衡信仰4」までを整理し、少しわかりやすく説明しよう。まず、需要曲線から。 需要量は、より正確に呼ぶと、時間当たり需要量であり、時間当たりの変化の量であるフローである。供給量も同様にフローである。1年間の需要量と1日の供給量と…

リスクは主観的、相対的

円で資産を保有することに関するエントリが二つほどあがっている。http://jutaro2002.cocolog-nifty.com/blog/2005/01/trading_1.html http://hiro551.exblog.jp/1521975/日本国債や円での預貯金のリスクを否定するつもりはないが、リスク(の評価)も価値と…

ソフト開発の価格

ITProの「不透明なソフト開発の価格,解決への第一歩は“相場”を示すこと」という記事に対するエントリが二つほどあがっている。http://blog.livedoor.jp/hope_imamura/archives/11877029.html http://blog.livedoor.jp/mighty_boy/archives/11907406.html正…

新年の挨拶?

「新年あけましておめでとうございます」という言葉を今年も何度か耳にし、目にした。だが、この言葉は、かなり不自然な言葉である。まるで、「新年があけてめでたい」と言っているように聞こえる。あけるのは、「新年」ではなく「旧年」である。「旧い年が…