2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

マユツバ?

「A4用紙1枚に256GBのデータを保存する技術」が発明されたというエントリが話題になっているのだが、どうにも疑わしい。 「A4用紙1枚に256GBのデータを保存する」こと自体がではなく、それに使われているという技術が疑わしい。話に矛盾がある。 Rainbow Tec…

信号とノイズとのグレーゾーン

記事の質が悪いから、コメント欄にきつい書き込みが集まるのだというご意見が多数ありました。そういう面があるかもしれません。ただし、編集部としては誹謗中傷は多寡の問題ではなく、ゼロにしたいと思っています。 私はこのコメントを読んで、彼のネットコ…

取引相手を選択しない均衡モデルと取引相手を選択する現実の経済(2)

現実の経済では売り手を選択してから買う 経済学の均衡モデルでは書いては売り手を区別しない。だが、現実の経済では、一部の例外を除いて、買い手は売り手を決定してから買う。すなわち、売り手を選択してから買う。店で買い物をするのも、Web site で買う…

{経済]取引相手を選択しない均衡モデルと取引相手を選択する現実の経済

完全競争市場とは、商品の品質が均一で、売り手も買い手もやたら多い(理論的には無限大)の市場を考える。商品の品質が均一なので、買い手は売り手を区別する必要もないし、品質競争なり、買い手と売り手の間での情報の非対称性などの問題もない。 完全競争…

政府にはシートベルトのない車に乗せない権利がある

人はシートベルトのない車に乗る権利がある、というようなことを言った人がいる。シートベルトのない車は、シートベルトのある車と比べて安全ではないだろうが、価格は安いだろう。消費者は、どちらがいいか、考えて決めればいい。それは選択の自由だ、と。 …

合理的であろうとすることの非合理性

コストは全てにかかる 「効率的市場」という場合に私が一番違和感を感じるのは、その市場そのものを運営するためのコストがどこにも登場しないことだ。しかしこれは無料じゃないことは明らかで、そして誰が運営しているかといえば市民であり政府である。 同…

均衡モデルの非現実的な仮定

経済学の均衡モデルの最もおかしな仮定は、「個別の供給曲線の和が市場全体の供給曲線となる」、「個別の需要曲線の和が市場全体の需要曲線となる」という仮定である。仮に供給曲線や需要曲線が存在するとしても、このような仮定ができるかどうかは全く別の…

供給曲線という思考停止

「トヨタもセブン-イレブンも否定する経済学(6)」のコメントに対応していたら、右上がりの供給曲線というのは、二重の意味で思考停止の産物だなと感じた。供給曲線に固執するという思考停止と供給曲線の論理自体の思考停止である。 供給曲線に固執するという…

トヨタもセブン-イレブンも否定する経済学(6)

「トヨタもセブン-イレブンも否定する経済学(5)」でも言ってるように「右上がりの供給曲線」とトヨタのカンバン方式とは相容れない。 経済学などよく知らない、という人でも、右下がりの需要曲線と右上がりの供給曲線が×状に交わった図というのは見たことが…

トヨタもセブン-イレブンも否定する経済学(5)

売れた分だけ作るカンバン方式と作ったものが全て売れると考える供給曲線 現在の経済学では、必要なものを、必要な時、必要なだけ手配するということをあまり評価しない。 という経済学への批判に対して、以下のような反論があった。 「必要なものを、必要な…

ソフトウェア開発に進歩がない理由(2)

「ソフトウェア開発に進歩がない理由」に関して批判があったので、回答しておこう。 もともとの話題になったITプロジェクトの実態とは!に紹介されている漫画を見てみるとわかるが、その名のとおり「プロジェクト運営」の問題を皮肉っている。この状況が変わ…