2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

反現実的な経済学

完全競争市場は現実の経済を理想化したものではない 主流派経済学の主張することが現実と全く異なるということをいくつものエントリで批判してきた。現実と全く異なる原因は、主流派経済学が想定している完全競争市場が現実の経済を理想化・抽象化したもので…

生涯一エンジニア

「40歳を超えたエンジニアは何処へ行く」なんて考えること自体が、日本のエンジニアの不幸な現状をあらわしていると思う。 頭脳で勝負すればいい専門職に年齢的限界は本来存在しない。小説家や漫画家が60歳、70歳で現役であっても誰も疑問に思わない。会社組…

ITエンジニアの給料が安い理由

ITエンジニアが足りないらしい、でも、ITエンジニアの給料はサラリーマン以下だという。これって矛盾してますよね。だっで、ITエンジニアが足りないなら給料を増やしてでも確保しようとするのが市場の原理でしょ。 矛盾していない。安い労働力としての「ITエ…

プロになることを妨げるソフトウェア工学

プログラマの収入が増えない大きな理由に「プログラマという視点から抜け出せない」があると思う。会社に雇用されている。会社から給料をもらっている。そのような視点で考えて仕事をしていたら収入は増えることは無いと思うのだ。 会社に対して価値を提供し…

動かない方がまだマシ

動けば問題ないと考える風習は撲滅せねばと心底思います。 全くそのとおり。「動けば問題ない」などというのは素人以下の戯言である。「動けば問題ない」という意識だと、動くべきでない時に動かないことがほとんど保証できない。動くべき時に動くことは重要…

社会的評価の低さ

金が全てでは無いが……。 http://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/7/8/7814e50e.jpeg 「プログラマはサラリーマンより低い」という現状では、「IT人材育成で日本はがけっぷち」と訴えても、どこまで本気なのかと疑わしく聞こえてしまう。 金に限らず、名…

十年一日のごとく進歩なし

「1秒でわかるアホソース」というエントリを読んで、「Cプログラミング診断室」を思い出してしまった。ソフトウェア開発は十年一日のごとく進歩していないという実態をあらためて見せ付けられた気がする。

ソフトウェア工学の功罪

「プログラマにソフトウェア工学の知識は必須である」ことに異論はない。だが、ソフトウェア工学には大きな欠陥がある。 学問に厚みが足りないのであれば厚みを足せばよいのです。 「学問に厚みが足りない」のであれば、それでいいのだが、余計なところに有…