2008-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「0=1」とするような経済学のデタラメさ

「経済学のデタラメさ」にトラックバックがあったが……。 まったくもってそのとおりで、経済学者はさまざまなことを意図的に無視して論理を構築している。中には非科学的な前提もある。 前提を「デタラメ」と呼んでいるのではない。論理の進め方を「デタラメ…

正当な評価というのはあるのか?

「没落エリートの出現―ビジネス社会から疎外される高学歴就職難民たちー」というエントリを発端にして、話がもりあがっているようだ。 没落エリートの出現―ビジネス社会から疎外される高学歴就職難民たちー - 女。京大生の日記。 女。京大生からはそうみえて…

経済学のデタラメさ

でも、それでも経済法則をモデル化しないことには、なにも世界を記述できない。そしてそれをしたのが経済学であり、経済学の意義だと思う。 「モデル化」することに反対しているつもりはない。問題は、均衡モデルなどでは、モデル化してそれを現実に適用しよ…

価格は偶然で決まる

現実の経済においては、「貨幣価値は経営と顧客が決める」のではなく、「双方の関係性から、必然的に一意に決定されてしまう」のでもなく、価格は偶然で決まると言っていい。現実の経済の大部分は、経済学で言うところの完全競争市場とは大きく違う。現実の…

東証システム障害の真因(2)

「東証システム障害の真因」にトラックバックがあったが……。 「1銘柄当たりのメモリー領域を誤って4バイト」と指定できてしまうような仕様にそもそもの原因があると思う。「1銘柄当たり1280バイトの作業用メモリー領域」であるならば、銘柄数が決まれば確保…

ムペンバ効果

水よりお湯の方が早く凍ることがあるという、ムペンバ効果が、はてなブックマーク等で話題になっているようだ。 「水よりお湯の方が早く凍る!」 「ためしてガッテン」実験は本当か 大槻義彦のページ ―大槻義彦公式ブログ― powered by ココログ: 7月 第2回 …

東証システム障害の真因

直接的な原因は設定ミスなのだろうが、システム障害の真因は設定関連の仕様のバグに見える。 板情報を配信するプログラムは本来、1銘柄当たり1280バイトの作業用メモリー領域を2万8000銘柄分、合計3万5000Kバイト確保するよう記述しなければならない。だが、…

フローチャートはソフトウェア設計を阻害する

過去の遺物であるフローチャートが、なぜか話題になっている。 フローチャートとFizzBuzz問題 フローチャートがダメな3つの理由 フローチャートを言語の問題として語っちゃダメだよdankogai 言語なんて何でも一緒(でない場合もある) フローチャートは基本…

著作権の否定を前提とする完全競争市場

一種の独占である著作権を嫌う人が少なくないのはわかるのだが……。 ここで横軸は数量x、縦軸は価格pである。インターネットで音楽ファイルを複製する限界費用cはほぼゼロだから、市場が競争的だとすると、その価格はcに均等化して均衡価格p*に近づく。これが…

原油価格の上昇は原油の供給量を減少させる

原油価格の上昇の原因について議論がさかんだが、非常に重要な観点が欠落している。石油会社や産油国にとっての観点である。石油会社や産油国にとっては、原油価格の上昇は原油の供給量を減少させようとする方向に働く。経済学の均衡モデルに洗脳されて右上…

想像を絶するほどのコストがかかるサマータイム制導入

サマータイム制導入賛成派の人たちは、サマータイム制導入反対派の意見をまともに読んだことがないらしい。 大切なのは、まずやってみること。そして駄目なところがあれば直していけばいいのだ。だから、サマータイムも一度導入してしまえばいい。その上でサ…