2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

不況は企業を鍛えない

イノベーションには潤沢な資金が必要 これも典型的な筋肉経済学だよなあ。経済を何かフィジカルな、負荷を与えると鍛えられるようなものと考えているようだ。しかし逆の可能性は考えられないのだろうか?就業できなかった人たちは当然ながらOJTという実践に…

PDCAサイクルを回しているフリ

あるプロジェクトで、単体テストの不具合の原因の集計を行っていたんですね。 それ自体はいいんですけど、そのプロジェクト、ウォーターフォール型の開発プロセスをとっているんですよ。なら、その集計した結果は何に反映させるのでしょうか? 他のプロジェ…

ホームページ

なんだか上手く説明できませんが、とにかくサイト全体をホームページと称することがなんだか落ち着かない。微妙に恥ずかしいような気がするんです。 サイト全体をホームページと呼ぶことは、本を形作っている全部の紙を表紙と呼ぶようなものである。言葉の意…

完全競争市場という天動説

現実の市場とは似ても似つかない完全競争市場 前置きはさておき、今回取り上げたいのは、失業について。失業が起きる原因を一言で言ってしまうと、労働市場が不完全競争だからということに尽きる。もちろん景気の上げ下げや技術革新、政府の政策などさまざま…

電子メールのアドレスは信頼できない

「マイクロソフトを騙るメールが何通もきた」とあるエントリに書かれていたが、そもそも、電子メールの基本的な仕組みはインターネットが牧歌的だった時代に設計されており、電子メールの発信元アドレスは全く信頼できない。スパムやマルウェアのメールが発…

GOTO復活という悪夢

goto文は、それがないとどうにもならないということはもちろんないのだが、あって困る機能でないことも確か。 たいていの現場には、必ず1人以上goto禁止論者がいて、goto文を使える言語でこれを使うととたんに文句を言ってくる。 gotoで書いた方が極めて簡単…

賃金を下げても失業率は下がるとは限らない

現在は労働需要が飽和した状態 「賃金を下げれば失業率は下がる」とは、楽観に過ぎる。「技術が上がれば労働需要が減る」という効果もある。が、なにより、本人がこう書いている。 まず「解雇規制を撤廃したら内部留保や配当が増えるだけ」というのは、「賃…

ミクロ経済とマクロ経済はほとんど正反対

彼ら大企業が、株主や投資家の顔色ばかり見ている限り、つまり自己の財務体質の強化だけを行動基準にしているかぎり、労働分配率を高めるような振る舞いは決して選択はしないでしょう。 そして、合理的な各企業が自分にとって「最適な選択」(派遣切り)をす…

正反対なエントリ

意見は変わるものだし、矛盾したことを言う人は珍しくないけれど、こう短い期間でアベコベのことを言われると、ちゃんと考えているのかな、と他人事ながら気になる。「不況の中倒産するまで雇用を維持し続ける中小零細企業の矜持」とその10日ほど前に書かれ…

IT業界を潰そうとする政府

これは嘘くさい.「工事進行基準」なんてプログラミングをやったことのないバカが何も考えずに作った奴だろ. 「スーツ(笑)」の人なんかがこういう意見を鵜呑みにするから困る. (工事のための)設計図を書くことがソフトウェア開発なのだから、「工事進行基…