2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

もはや「反動」ではない

先月の家庭の消費支出は、消費税引き上げ前の駆け込み需要の反動が続いていることに加え、天候不順の影響でエアコンや旅行などの支出が減ったことなどから、前の年の同じ月を6%近く下回り、4か月連続の落ち込みとなりました。「駆け込み需要の反動が続い…

日本経済の壊滅を目論む売国奴政府

いやな言葉なのであまり使いたくないのですが、これはさすがに「売国奴」と呼びたくなります。 地方税の法人事業税の一部として導入される外形標準課税の強化も柱となる。政府内では、所得に応じて黒字企業に課税している法人事業税の「所得割」(14年度の…

第三のプログラミング言語

昨日のエントリで取り上げた富士通のソフトが、“設計書からコードを自動生成できるという基幹システム開発支援ソフト、「プログラマーが不要」に?”と話題になっていました。その中に以下のようなコメントがありました。 これって、同じ設計書から全く同じ動…

1997年の消費税増税がデフレの引き金となったことは明白

4月、消費増税によって、生産と出荷は、いったん落ち込むものの、5月には戻し、7月まで、その水準を保つことになる。これは、現在からすると問題のない動きに思えるが、成長を前提とする経済では深刻な事態だった。出荷が伸びないために、5、6、7と月を追っ…

プログラム自動生成の見果てぬ夢

富士通は金融機関や企業の基幹システムの開発を大幅に簡素化する支援ソフトを開発した。手掛ける業務の内容を日本語の一定の書式で入力すれば、コンピューター用のプログラム言語に自動変換する。システム開発費の4割を占めるプログラミング費用が不要にな…

供給不足なのは有能な経済学者

日本経済は供給不足だと言っている人がいますが、どう考えても間違いです。 8月に入って、不吉な統計の発表が続いている。貿易赤字が半期で約7.6兆円と史上最大になり、4〜6月期の実質成長率が年率マイナス6.8%と大幅に落ち込んだ。鉱工業生産指数も半年で8…

景気対策は「ヘリコプターマネー」で良いのか?

「ヘリコプターマネーは常に効く」そうですが、それは、景気対策は「ヘリコプターマネー」で良いということにはなりません。効き方も問題になるからです。バブルや高インフレを起こせば、その害の方が大きいというケースもありえます。グリーンスパンがITバ…

人間は全体的な視点から考えることができない

人間は全体的な視点から考えることが極めて不得意なようです。 交通違反者の取り締まり方法への批判にその例を見ることができます。 本来、ドライバーに交通違反をさせないことが警察の任務です。ならば、一時停止の標識の前に堂々と警察官が立ってドライバ…

残業代ゼロ法案の亜種

現行のフレックス制では、所定の労働時間を超えた場合に翌月の労働時間を減らすといった調整はできず、季節要因などで繁忙期と閑散期の労働時間に差がある職場では導入が難しかった。制度の見直しによって繁忙期は残業をし、閑散期は早い時間に退社するなど…

国内生産能力を増強?

電機メーカー各社の間では景気回復に伴う業績の改善を背景に国内の生産能力を増強する動きが出始めており、こうした流れが景気の本格的な回復につながるのか注目されます。出荷額が前年実績を下回り続けているという記事があるのですが……。 電子情報技術産業…

特化することのリスク

しかし今、鉱業関連の建設の落ち込みと最近の鉄鉱石価格の下落が旗艦プロジェクトの将来を脅かすとの不安が高まっている。以前にも「特化することの反証」というエントリを書いたことがありますが、特定の産業に特化すると、その産業の好不調に依存するため…

エコノミストには市場原理は効かない

エコノミストや経済学者といった人種は、市場原理の対象外になってしまっています。 new 1日前 消費税 野村證券 wbs 財務省 増税 日経 木下智夫 熊谷亮丸 大和総研 + GDP予想をまったくハズした熊谷亮丸氏・木下智夫氏「今度こそ当たる!年末までは絶対V字回…

ほら吹き男爵のほら話を真面目に信じる人々

「日本が破綻したときIMF(国際通貨基金)が日本国民に強制するプログラム」というのが一部で話題になっているようですが、ほら吹き男爵のほら話レベルをまともに扱う気にはなれません。隕石が頭の上に落ちてくるのを心配する方がまだしも建設的です。 日本…

財政悪化を目論む?消費税増税論者

消費税増税が実現すれば財政が悪化してもよい? 4〜6月期GDPに対するエコノミストの反応が面白かった。3カ月前まで、成長率が「マイナス4%」程度で済むと予測し、消費税増税大賛成と政府の背中を押し続けてきたエコノミストが、発表の1週間前に「マ…

実質的には3期連続のGDPマイナス成長

報道によれば、財政当局は、GDP公表前に官邸に赴き、総理に「1-3月期と4-6月期を均せば、10-12月期より成長している」と国民へ語れば良いという趣旨の説明をしたらしい。説明は、それに限らず、容易ならざる情勢も入れたのかどうか。「1-3月期と4-6月期を均…

震災以上の経済の落ち込み

経済の落ち込みは震災以上と見なすべき 本日(13日)、GDPの速報値が発表されました。震災以来の経済の落ち込みと言われていますが、震災以上と見なすべきでしょう。 ことし4月から6月までのGDP=国内総生産は、消費税率の引き上げに伴う駆け込み需要の反…

横並びの後追いはハイリスク・ローリターン

横並びの後追いは、競合相手が多いため、成功確率が低いと見なすべきです。そもそも、未開拓の大きな市場分野は、そう残っていないと考えるべきで、小さな市場分野に横並びで参入すれば、共倒れになるのがオチでしょう。 ただ、負けたには負けた理由があるの…

借金を抱えている?

財務省は8日、国債や借入金、政府短期証券を合わせた「国の借金」の残高が6月末時点で過去最大の1039兆4132億円になったと発表した。前年度末からの3カ月間で14兆4563億円増えた。7月1日時点の人口推計をもとに単純計算すると、国民1人当たり約818万円…

現実の経済に適用できない経済学のモデル

取引コストが「ゼロ」であることを前提としている(ミクロ)経済学のモデル 「暑い夏こそホットドリンクを売るべき」というようなおかしな結論になるのは、経済学が大きく間違っているからです。辻褄合わせのため、限界費用逓増などの無理をしているからです。…

消費税増税賛成派のおかしな主張

売り上げについては、「売り上げを2倍にするために価格を2倍にしろ」というような主張を誰もしないのに、他への影響を色々考えるべき消費税については、同様の主張をする人たちが少なくないのは何故なのでしょう。 少しきな臭くなってきたように感じる。消…

確証バイアスの低減

ある考えに都合のいい情報を集めて、その考えを強化してしまう確証バイアスという現象があります。 認知バイアスの1つである確証バイアスとは、対象物を評価する際に、先入観に基づいて観察を行い、自分に都合のいい情報を集めてもともと抱いていた先入観に…