GDPはGDEを基とする

GDP(Gross Domestic Product 、国内総生産)はGDE(Gross Domestic Expenditure、国内総支出)を基とすると言えます。『所得は支出の結果』という因果関係が成り立ちますから、GDI(Gross Domestic Income、国内総所得)はGDEを基とすると言えます。「所得=支出」を「生産(付加価値)」と等しいと見なすという経済学の定義、ルールによる関係がありますから、GDPはGDEを基とすると言えます。

厳密に言うならば、商品(含むサービス)の価値は、取引において、買う為に支払った金額、売って受け取った金額で表します。その金額には、以前に支払った金額、受け取った金額が一般に含まれているので、差し引く必要があります。差し引いた金額が、「所得=支出」であり、商品の価値が、「生産」ということになります。期間内の国内における合計が、GDPであり、GDEです。

GDPは、GDEと等しくなるよう定義されているということです。そして、GDEこそ基となる値ということです。