不可能なことを要求する人々

しかし、日本のソフトウェア開発では一般的に要件定義や仕様が固まらないまま、開発を開始し、要件を変更しながら作っていくケースが多い。その場合には、最初の段階で正確な見積もりを作ることが難しい。そのようなケースについて、篠氏は「そのようなケースを想定して、バッファを積んでおくことが重要だ。ケースによってそれが10%なのか、20%なのかは変わってくるが、適切なバッファがあれば仕様変更があっても慌てずに対応できる。

その適切なバッファが100%だったり、200%だったりしないことをどうやって証明できるのだろう。最初の見積もりの倍かかったプロジェクトなど珍しくないはずだが。