2024-01-01から1年間の記事一覧

右上がりの供給曲線は存在しない

『右上がりの供給曲線の非現実的な仮定』で供給曲線が非現実的であることを説明しました。そこで、事実として、供給曲線に対する反証を挙げたいと思います。 各々の供給者は、需要の制約に直面しています。また、企業は限界費用一定と見なせる条件下で活動し…

右上がりの供給曲線の非現実的な仮定

右上がりの供給曲線は基礎的なミクロ経済学の本の冒頭付近に出てきます。しかしながら、右上がりの供給曲線は反現実的と言えるほど非現実的な仮定の下で成り立っており、現実の経済では、ほぼ成り立ちません。 右上がりの供給曲線は、以下のような仮定の下で…

所得は支出の結果(2)

『所得は支出の結果』の補足です。 『所得は支出の結果』であることは、経済学の「三面等価の法則(「三面等価の原則」とも)」と取引の仕組みをきちんと考察するだけで出てきます。 所得は支出に等しい 所得の値は支出の値に等しくなります。「所得=支出」で…

生産性に関する錯覚(2)

『生産性に関する錯覚』の補足です。 『生産性に関する錯覚』では、「生産量が生産性に依存する場合も生産性が生産量に依存する場合もある」と書きました。昨今の日本について言うなら、多くが後者です。したがって、マクロ経済の観点から言うなら、生産性を…

需要と供給が一致するのに価格は必要ない

需要の数量と供給の数量が一致するのに価格は必要ありません。ミクロ経済学の部分均衡モデル等では、価格が変動し、需要の数量と供給の数量が一致するかのように見なします。しかし、需要の数量と供給の数量が一致するのは、単なる物理的現象に過ぎません。…

移動等の費用をゼロとしたモデルに移動等の費用は付け加えられない

あらためて、移動等の、取引に付随する費用(含む時間、以下、移動等の費用)について整理してみましょう。 ミクロ経済学の部分均衡モデルや一般均衡モデルには、移動等の費用は出てきません。部分均衡モデルや一般均衡モデルが、移動等の費用がゼロであると仮…

生産性に関する錯覚

はてなブックマークで、生産性に関する意見がいくつかありました。生産性に関しては、誤解が多いようなので、少しまとめてみましょう。 生産性は生産量と投入量の比である。 生産量が生産性に依存する場合も生産性が生産量に依存する場合もある。 広く一般的…

国の借金詐欺

「『成長で財政は黒字化』と高をくくる人に伝えたい 借金をツケ回すコスト=利払い費が増えてゆく」という記事があまりに酷いので反論します。 すぐ分かる問題点が二つ。 そんなに利払い費が心配なら、何故、債権放棄を提唱しないのか? ほとんど全ての国債…

所得は支出の結果

誰かの所得は別の誰かの支出の結果です。このことを理解せず、あたかも、天から降ってきたり、地から湧いていくるかのように思っている人々が多すぎます。 所得として受け取れるお金は、支出として支払われたお金です。したがって、社会全体としては、「支出…

ミクロ経済学が間違っている証拠

商品1個ごとにレジに並び直す?そして同じ商品という大ウソ、個々の需要家は一人の供給者からしか買わないとミクロ経済学の基礎的な間違いを指摘してきました。しかし、ミクロ経済学が間違っている証拠は、まだまだ、見つけられます。 見つけ易いものを三つ…

個々の需要家は一人の供給者からしか買わない

ほとんどの現実の市場において、ある商品を買う時、「個々の需要家はたった一人の供給者からしか買いません」 これは、一種の比喩であり、そう見なすことができるということです。そう見なして、供給者の行動も考えることができるということです。 「個々の…

色々な方向から見るべき

「経済学を疑え!」というブログの「利益と健康のジレンマ:巨大製薬企業の原罪」というエントリーを読んで、ちょっと、反ワクチン側に偏っているなと感じました。もっと、別な見方もできるのに、と感じました。 予め、私の見方を断わっておくと、私は、「経…

同じ商品という大ウソ

「商品1個ごとにレジに並び直す?」で、ミクロ経済学が移動等の取引に付随する費用(以下、移動等の費用)を無視していると批判しました。移動等の費用を無視することにより、更に問題が生じています。 異なる商品と見なすべきものを同じ商品と見なしてしまっ…

商品1個ごとにレジに並び直す?

分けて買う必要が無い時、10個の商品を買うためにレジに何回並びますか?10回ですか?5回ですか?1回ですか? 何、バカなことを言っているのだ?と思うかもしれません。分けて買う必要が無いならば、1回レジに並ぶだけのはずです。しかし、これまでのミクロ…