読まれていない古典

国富論』は読まれていない!

全くそのとおり、特に「神の見えざる手」などと口にする連中は、国富論を読んでいない。国富論の「見えざる手」の箇所を読んでいれば、「見えざる手」が市場参加者の意図と異なる結果をもたらすものとして書かれていることがわかる。アダム・スミスの「見えざる手」はマクロ経済学の「合成の誤謬」に近い概念であり、「神」より「(いたずらな)悪魔」がふさわしいぐらいのものである。