それでも国債は安すぎる

国債はバブルなのか

日本の国債は史上最安値の水準にあります。そこで、国債はバブルだ、高すぎる、と主張する人たちがいます。

こういう制度設計が債券市場にバブルを生み出す温床となっていると個人的に思っている。

ですが、それは間違いです。国債は高すぎません。むしろ、安すぎるくらいです。

実質金利は高い

国債が高すぎるか否かを判断するのには、金利、それも実質金利で見るべきです。名目金利は確か低いですが、デフレのため、実質金利は高水準にあります。国債が高すぎ、(実質)金利が低すぎるのであれば、企業はどんどん設備投資をするでしょう。それにより、不況はとうに終わっているはずです。あるいは、不動産や株の大量に購入により、地価や株価の大幅な上昇が起きているでしょう。それで、1990年代後半のような資産バブルなっているかもしれません。そのような形跡は全く見られません。金利は低すぎません、名目金利がマイナスになりえないため、実質金利は高止まりしているのです。実質金利が高止まりしているということは、国債は安すぎるということを示しています。