開発プロセスを標準化することに拘る必要はない

開発プロセスの標準化に関する議論で、どうにも気になるのが、開発プロセスを標準化することに拘っているような考えが散見されることである。

標準化することによりソフトウェア開発がうまくいくのなら標準化すればいいし、うまくいかなければ標準化しなければいい。開発プロセスの標準化なんてその程度ものである。少なくともビジネスとしてのソフトウェア開発ではそうである。

開発プロセスを標準化することは手段にすぎない

ビジネスとしてのソフトウェア開発では、開発プロセスを標準化することはより優れたソフトウェアをより効率的に開発するという目的を達成するための手段にすぎない。目的を達成するために効果的であれば採用し、効果的でなかったり別のより効果的なものがあったりすれば採用しない。その程度のものである。

ソフトウェアを開発すること自体が手段にすぎない

そもそも、ビジネスとしてはソフトウェアを開発すること自体が手段にすぎない。ソフトウェアの開発を外部に依頼したり、開発済みのソフトウェアを丸ごと購入したり、会社ごと買収したり、自力でのソフトウェア開発以外にもいくつかの手段がある。

ソフトウェアを開発することすら手段にすぎないのに、開発プロセスを標準化することに拘っても意味がない。