プロになることを妨げるソフトウェア工学

プログラマの収入が増えない大きな理由に「プログラマという視点から抜け出せない」があると思う。会社に雇用されている。会社から給料をもらっている。そのような視点で考えて仕事をしていたら収入は増えることは無いと思うのだ。

会社に対して価値を提供しているのではなく、会社とともに社会に対して価値を提供しているのという視点になるべきと。それには雇用されているのではなく会社と同等の視点で物事を…この社会を見るべきと思うのだ。

サラリーマン向け自己啓発本での定番も、顧客への視点や上司の視点が大事とかかれています。 サラリーマンは会社から給料をもらっているわけですが、それは会社が価値を創造してそれを社会に売っているからなんですね。 そこから色々と経費を引いて、そこから給料をひねり出している。 このことを理解しておかないと、プログラマーだろうか経理コンサルタントだろうがお金を稼ぐことはできないですよね。

こういった視点が欠けているのがソフトウェア工学である。「ソフトウェア開発を理解していない人々(2)」などで書いているように、ソフトウェア工学は、ソフトウェアの規模でソフトウェアの生産量をあらわすという、大きな間違いを犯している。そのため、売れないもの、役に立たないものを効率的に作った方が「生産性」が上がるということになってしまう。
ソフトウェア工学は、ソフトウェアの生産性向上を妨げ、技術者がプロ意識を持つことを妨げてきた。