化石のソフトウェアエンジニアリング

ところが。この本では、そういった変化に、驚くほど欠けているんですよ。おそらく10年以上も前から作って来た文書を、今もそのまま作ろうとしているように見えます。それはないんじゃないか、と。 もちろん、私のよく知らない開発現場はあるはずです。そこではなかなか効率化できないところかもしれません。でも、本書で例に挙げられているのは、最終的にはPerlCGIでイントラのWebシステムを組む、というものです。そんな題材なのに、いちいちフローチャート(しかも独自記法の)を書いてから、あるいはメソッドの引数の仕様をドキュメントで書いて精査してから「製造」する、というのは、なんぼなんでもないんじゃないでしょうか。

10年どころじゃない気がする.

確かに10年どころじゃない。30年かそれ以上前のパンチカードの時代じゃないかな。恐竜とアンモナイトとか三葉虫とかそういう化石級の古さ。