正しい評価などない

青色LED訴訟の和解が成立したが、一審の対価600億(請求200億)の認定に比べて、対価6億1千万(プラス遅延損害金2億3千万)と評価が1/100になっている。
三者が行った評価でもこれだけの違いがでるのだから、当事者が行った評価に大きな違いがあっても何の不思議もない。企業における成果主義がなかなかうまくいかないのも、評価という大問題をかかえている以上当然だろう。評価の問題は、7日のエントリで取り上げた「ソフト開発の価格」の場合もまともに影響を受ける。
正しい評価をしようとする努力を否定するつもりはないが、不適切な評価による害が少なくなるようなやり方を考えるのが、現実的な解だろう。例えば、ケーキを半分に切り分ける時、一方が切り、もう一方が先に取る。このように、不適切な評価をすれば評価したものがペナルティを受けるような仕組みが必要である。