マユツバ?

A4用紙1枚に256GBのデータを保存する技術」が発明されたというエントリが話題になっているのだが、どうにも疑わしい。
「A4用紙1枚に256GBのデータを保存する」こと自体がではなく、それに使われているという技術が疑わしい。話に矛盾がある。

Rainbow Technologyでは、テキストや写真、ビデオといったあらゆるデータを『Rainbow Format』と呼ばれるカラフルな丸、三角、四角などに変換してデータ保存するそうで、1平方インチあたり2.7GBのデータを保存可能とのこと。A4用紙で計算すると256GB程度になるみたいです

色はともかく、形を使っても記憶容量は増えないはずである。ディスプレイ上の表示を拡大して見たりすればわかるはずだが、丸、三角、四角といった形を表示するのにコンピュータでは、ドットのパターンを使っている。文字についてもそうである。
形を表すドットのパターンは、組み合わせ的にありうるドットのパターンのごく一部である。同じ技術レベルならば、丸、三角、四角といった形を使うより、ドットのパターン(すなわち0と1)を使った方が記憶容量は増やせるはずである。

わざわざ記憶容量が減るような技術を使っているということになり、話が矛盾している。エントリ自体は出典も明記されていてまともに見えるが、紹介されている内容自体はどうにも信じがたい。