サマータイム制導入という愚行(2)

夏時間延長に伴うプログラム修正に苛立つMicrosoftユーザーたち」という記事でサマータイム延長による混乱が紹介されている。「サマータイム制導入という愚行」というエントリを書いたことがある。サマータイムを延長するだけで混乱が生じる、ましてや、サマータイム制導入による混乱は深刻なものとなるだろう。

国外のソフトベンダーに左右されるサマータイム制導入の可否

サマータイム制導入という愚行」では考慮からもれていたことがある。それは、OSを含め、ソフトの多くはアメリカ製であるということである。すなわち、ソフトの変更に関しては、オープンソースのソフトなどを除きアメリカのソフトベンダーに対応の大部分を行ってもらわなければならないということである。Y2Kの時は、全世界が対応しなければならなかった。だから、アメリカのソフトベンダーも対応した。だが、日本でサマータイム制を導入したからといって、国外のソフトベンダーが対応してくれるとは限らない。
極端な話、Microsoftが対応しないだけでも、Microsoftの対応が間に合わないだけでも、サマータイム制導入は潰れるだろう。そんな国外のソフトベンダーに多くを依存するような政策がうまくいくはずがない。