飼い犬が人を咬めば飼い主の責任が問われる

台湾人と韓国人は軍に連行されたとは証言していないし、オランダ人のケースは軍規に違反した捕虜虐待事件で、軍は抗議を受けて慰安所を閉鎖した。

「オランダ人のケース」とは、いわゆる白馬事件のことだろうか?白馬事件では、「軍は抗議を受けて慰安所を閉鎖した」が関係者が刑務所に入れられたというような形跡はない。戦犯として裁かれたのは、戦後のオランダの裁判においてである。すなわち、「軍規に違反」しても処罰はなく、ほとんど名目だけのものだった、野放しだったということである。また、細かいことだが、軍人ではなかったのだから、民間人への虐待事件であって、捕虜の虐待事件ではない。

飼い犬が人を咬めば飼い主の責任が問われる。飼い犬を放し飼いにしておいて飼い犬が人を咬んだ時、咬むようにけしかけたりはしていないから責任はないと飼い主が言っても、それは道徳的にも法的にも通用しない。

軍隊という強力な力を運用する以上、それが暴走したりしないように適切に管理する責任がある。管理が不十分で暴走した場合に、意図的にやったものではないから責任はないという理屈はとおらない。