均衡モデルを現実経済にあてはめようとする不合理

均衡ってのは、外部のあらゆる雑事がない状況でt→∞でどうなるか、ってのを記述したものなんだからそりゃ現実で見れるもんじゃないだろう。現実は様々なショックが常に加わってるに決まっているわけだから。

問題は、均衡モデルが想定している条件と現実の経済は違うから、「合理的な」人間は、均衡モデルでは非合理的で、現実経済においては合理的な行動をとるというところにある。
すなわち、均衡モデルにおける合理的行動と現実経済における合理的行動は大きく違う。現実経済において、均衡モデルにおけるような行動をとると考えるのは、人間の合理的判断を否定するに等しい。商品を無差別に扱うなどというのは、交通費などのコストがかかる現実経済においては、非合理きわまりない。