ソフトウェア開発における設計書

以前、「工事進行基準がIT版建基法改悪になるおそれが多分にある」と書いたが、着々と最悪コースを進みつつあるのかもしれない。

誰か工事進行基準とXPについて法的に調べた人はいないのかな。承認プロセスが機能すればいいのだから、「ソースコードが設計書でビルドの際に承認プロセスが入っている」という主張が監査人に受け入れられる・・・わけはないですね。

監査人に受け入れられるか否かはわからないが、「工学的な設計基準を本当に満足しているソフトウェア・ドキュメントは、ソースコードだけである」というのは、ほぼ事実である。例外として、仕様記述言語により記述された仕様書があるが、例外中の例外であり、ほとんど普及していない。
ソースコード以外に、設計書としての扱いに耐えられるドキュメントがあるかの検討を抜きに、工事進行基準を採用してもT版建基法改悪になるだけだろう。以前、お絵かきと批判したことがあるが、お絵かきの絵を基に工事をすれば、まともな建造物ができるはずがない。

個人的には、「モデリング」という言葉よりも、「お絵かき」という日本語の方が実態に近いのではないかと思える。本人たちは大真面目でも、傍から見るとお遊びにしか見えない。そういう点で「お絵かき」という言葉がぴったりくるケースが多いように思う。