プログラムの価値

とんでもないエントリを読んでしまった。ここまで「プログラマー」を卑しめるものを読んだのは初めてである。

なぜなら「プログラム」は本質的に経済的価値を持っているわけではないので、プログラムを作る人、すなわちプログラマーは本質的に経済的価値をもつ存在ではないからです。

プログラムには経済的価値がある

市場経済は冷徹であり、経済的価値が無いと判断したものをお金を払って買ったり、開発させたりはしない。プログラムに価値があるからこそプログラマーにお金を払っている。開発に失敗して、経済的価値が無いプログラムになることはありえるが、プログラム全般が経済的価値が無いなどというのは、寝言に等しい。

プログラマーは乞食ではない

プログラマーは本質的に経済的価値をもつ存在ではない」という発言は、「プログラマーは乞食同然である」と言っているに等しい。「プログラマーの誇りはお金とは無縁でなければならない」どころか「プログラマーは誇りとは無縁でなければならない」と言っているようなものである。
定義が違う」と善意で見なす人もいるが、趣味でプログラムを書く人だけをプログラマーと呼ぶのでもないかぎり、意味がとおらない。もしそうならば、仕事でプログラムを書く人は何と呼ぶのかということになる。