プログラムの価値(5)

お客がお金を払うもの

技術が高度であればあるほど客との価格評価は大きくずれていく(加速度的に悪い方向に!)。

それが分かっていながら、プログラムの本当の値打ちとやらを高い報酬に結びつけようとするのか? ありえない。

得られる報酬をもって自己のスキルを評価してもらおうとしたら、あっというまに心がすり切れてしまう。

それって、努力の方向を間違えている。お客の評価の観点とプログラマーの評価の観点では違うのだから。「技術が高度」かどうかは、お金を払う側の評価には本来関係ない。元々の「プログラマーの誇りを見せ付けろ」というエントリにしても、お客がお金を払ってくれるのは、性能が良くなったという結果に対してであって、性能を良くするための技術に対してではない。

頭で考えただけの問題解決案は、絵に描いた餅

プログラムは「予算の中で作る」ものであり、対価とよぶならそれは問題解決に対してもらうもの。

頭で中で考えたこことがそのまますんなりうまくいくなら、この世のプログラムにバグは無いということになる。問題解決案が問題解決となるのは、現実の検証が必要。問題解決案だけなら、絵に描いた餅で価値は無いという見方すらできる。