繰り返される事故

全日空で10万席以上の座席指定の予約データを消してしまう事故が起きたようです。

全日本空輸は2012年11月28日、予約システムの誤設定により、2013年2月の国内線を予約した顧客の座席指定を取り消したと発表した。11月26日午後6時までに購入された2013年2月搭乗分の国内線航空券の約10万6000席が取り消し対象となる。航空券の予約は無効になっていないが、座席指定の予約だけが取り消されたという。

原因は営業担当者の操作ミス。営業担当者が11月26日に時刻表の情報を予約システムへ更新する際に発生した。営業担当者が誤って座席指定の予約情報を消去してしまったという。「担当者が操作手順を守らなかったことが原因」(広報)としている。営業担当者2人によるWチェックを行ったが防げなかった。「今後管理職も加わって確認する手順に変える。担当者に対しても手順の遵守を徹底する」(同)としている。

「営業担当者」が10万席以上の予約データを消せるという仕様が、そもそも問題でしょう。ファーストサーバの事故との類似性を感じます。「他山の石」とか「人の振り見て我が振り直せ」といった諺があるのは、他人の失敗から学ばず、同じ失敗を繰り返し易いということでしょう。