国債は急には下がらない

日本の国債市場はここ数週間ずっと、安倍サンが首相に返り咲いた時に何をしようとも、大勢はさほど変わらないというメッセージを発している。つまり、デフレは日本の問題の症状の1つであって原因ではない、と言っているのだ。

国債市場が動かないのは、景気が回復しても金利の急上昇(国債の急落)は起きないというだけのことですね。そんなことは、かなり前からいわゆるリフレ派が主張していました。インフレになると金利の急上昇が起きるからリフレ政策はまずいという反対論に対し、1930年代の大恐慌からの回復の時もすぐには金利は上昇しなかった、国債は急には下がらなかった、と反論しています。景気が回復しても金利の急上昇(国債の急落)は起きないのに、今の時点で国債市場に大きな動きがあったらその方が不思議です。