言行不一致というよりも言行真逆な安倍内閣

安倍晋三首相は22日午後、首相官邸で開いた政労使会議の会合で「賃金上昇については成果が出つつある。賃金の上昇がなければ経済の好循環を生み出すことはできない」と強調した。その上で、「我々は正念場を迎えている。動き始めた経済の好循環を拡大するためには、賃金の水準と体系の両方の議論が必要だ」と指摘。

賃上げについては、消費税増税をする前に最善を尽くしておくべきことで、もはや手遅れです。
消費税増税で企業業績悪化も必至の状況で賃上げを受け入れられる企業は、まず無いでしょう。下手に賃上げすれば、株主に首を切られます。「動き始めた経済の好循環を拡大する」のは、消費税増税前にやらなければなりませんでした。今は、動き始めた経済の悪循環を如何に抑制するかという段階です。

甘利明経済財政・再生相は22日夕、政府と経営者、労働界の代表による政労使会議後の記者会見で、個人消費の落ち込みに関して「賃金上昇は一過性ではないのかとの不安が必要以上に消費に影を落としているなら、この(経済の)好循環はずっと続いていくんだという自信を持たせるための実績をつくることが重要だ」と述べ、賃金改善の継続が重要との認識を示した。

政府がやっているのは、全く逆で、少し景気が回復すると増税や歳出削減で景気の腰を折ろうとする、と国民に確信させる、実績を積み重ねていますね。