惰性で使われるスクリーンセーバー

本来の意味を失って、惰性で行われていることって少なくないのだろう……。

スクリーンセーバーを使用する理由では、驚いたことに、「画面の焼きつきを防止するため」と答えた人が全体の42.0%を占めた。もちろん、それが本来の役割ではあるのだが、液晶ディスプレイでは焼きつきは発生しないし、CRTディスプレイの性能も向上しているので、昔ほど焼きつきの心配をする必要はないはずなのだが。

焼きつき防止には、PCの省電力機能を使う方がスクリーンセーバーより効果的なはずである。省電力にもなり、一石二鳥。Windows95の頃には新しく発売されるディスプレイは省電力規格である「VESA DPMS」に対応していたから、博物館行きの骨董品ディスプレイでもないかぎり省電力機能が使えるはず。

スクリーンセーバーには、CPU負荷が大きいため、起動すると消費電力が増大するものもある。だが、焼きつき防止にスクリーンセーバーを使用する程度の理解だとすると、ほとんどの人はそういうことを知らないだろう。