プロジェクト・マネージャにしてはいけない

この「人月」という概念を「人」×「月」という単純な数式で考えると大きな失敗を犯す。例えば,プロジェクトの後半で問題が発覚し納期遅延が発生しそうな場合,あとどのくらいの工数が必要かを算定し,追加要員を投入して遅延を挽回しようとすることがある。

これは,遅延挽回対策として非常に危険な方法である。遅延を挽回できるどころか,当初想定した追加工数以上に工数がかかってしまうことも少なくない。

そんなことは、30年も前にブルックスが指摘していること。ブルックスの法則も知らない人間をプロジェクト・マネージャにするのがそもそも間違い。