PDCAサイクルを回しているフリ

あるプロジェクトで、単体テストの不具合の原因の集計を行っていたんですね。

それ自体はいいんですけど、そのプロジェクト、ウォーターフォール型の開発プロセスをとっているんですよ。なら、その集計した結果は何に反映させるのでしょうか? 他のプロジェクトにでも使うのでしょうか? まさか! だって、このプロジェクトも他のプロジェクトからのインプットなんてなかったですもの。

日本の企業では、ともすると、仕事をすることよりも仕事をしているフリをすることの方が求められる。単純で小さなプログラムですむのを、複雑で大きなプログラムにしてしまい、開発工数をかける方が評価があがったりする。これもその例だろう。改善効果が出なくてもPDCAサイクルを回しているフリをすることが、PDCAサイクルを回しているフリをするムダを省くより重要と考えられているのだろう。