経済学のデタラメさ

でも、それでも経済法則をモデル化しないことには、なにも世界を記述できない。そしてそれをしたのが経済学であり、経済学の意義だと思う。

「モデル化」することに反対しているつもりはない。問題は、均衡モデルなどでは、モデル化してそれを現実に適用しようとするやり方がまるでデタラメなものになってしまっていることだ。均衡モデルに比べれば、天動説の方がはるかに科学的に思える。
現在の経済学は完全ではない」どころか、非科学的な間違いが中心部に巣くっているというのが経済学の実態であり、多くの経済学者は、そのことから無意識的あるいは意識的に目をそらしているように見える。
ニュートン力学のサルマネをしてしまった経済学」でもふれているが、取引費用を無視したモデルを作ることはできても、そのモデルを取引費用のある現実の経済に適用することはできない。それは数学法則、論理法則の無視にほかならない。均衡モデルを現実の経済に適用しようとするのは、数学法則、論理法則の無視にほかならない。