国内生産能力を増強?

電機メーカー各社の間では景気回復に伴う業績の改善を背景に国内の生産能力を増強する動きが出始めており、こうした流れが景気の本格的な回復につながるのか注目されます。

出荷額が前年実績を下回り続けているという記事があるのですが……。

電子情報技術産業協会(JEITA)が25日発表した7月の民生用電子機器の国内出荷額は前年同期比5.8%減の1029億円だった。前年実績を下回ったのは4カ月連続。

確かに好調な部門はあるようです。

このうち、電機メーカーの「沖電気工業」は、主力の業務用プリンターの需要が国内で増えていることから、今年度に入って福島県にある工場の生産ラインを増設したほか、今後さらにラインを増やす方針です。

このほかにも、「シャープ」が中国の携帯端末メーカー向けの液晶パネルを手がける三重県の生産拠点への投資を増やすほか、「パナソニック」も電気自動車向けのリチウムイオン電池を中心に国内の工場向けの設備投資を増やすことにしています。

単に、好調な部門について国内生産能力を増強するというだけのように見えます。産業全体として生産能力を増強すると言えるわけではなさそうです。増税で悪化した景気の回復にはつながりそうもありません。