財政黒字はバブルのしるし
財政黒字は、「黒字」であり、望ましいものと一般に信じられています。しかし、実際には、財政黒字は、多くの場合、大規模な不況、そしてその不況による財政赤字の先駆けとなります。そのため、『財政黒字は危機の予兆?』と疑問符が付けられています。 財政黒字は、民間の債務が急増したということです。民間の債務の急増は、バブル発生の表れです。バブルは、早晩崩壊し、大不況となり勝ちです。
なお、ここでは、政府として、現在の日本政府のような存在を想定しています。
財政黒字は政府債務減少
財政黒字は、政府債務の減少を意味します。財政黒字は、フローとしては、歳出を歳入が上回ったことを意味します。同時に、ストックとしては、政府債務の減少を意味します。
政府債務減少は民間債務急増
政府債務の減少は、一般に民間債務の急増を意味します。政府債務の減少は、一般に、ローリスク・ローリターンな国債が売られ、ハイリスク・ハイリターンな株式、不動産などが買われたことを意味します。株式や不動産が買われて、民間債務は急増します。
民間債務急増はバブルのしるし
民間債務の急増はバブルが発生しているというしるしです。民間債務が安定的に増加しているときは、政府債務も増加しており、財政黒字にはなりません。しかし、民間債務が急増しているときは、政府債務が減少しているときです。つまり、国債が売られ、株式や不動産が買われ過ぎているときです。バブルが発生しているときです。
バブルは早晩崩壊する
バブルは、早晩崩壊します。実力以上に買われ、価格が上がり過ぎた、株式や不動産などは、売られ、価格が下落します。バブルは崩壊します。バブルの崩壊と共に、大規模な不況が発生します。
財政黒字が、バブル崩壊と共に、大規模な不況を引き起こします。