正しい人事評価は不可能

正しい人事評価ができるのか疑問を投げかけるエントリをいくつか見かけた。

http://www.milkstand.net/fsgarage/archives/000621.html
http://iandeth.dyndns.org/~jimbo/mt/archives/2005/02/post_5.html

正しい人事評価はできない。理由は二つある。
一つは、正しい人事評価というものが客観的に厳密に定義できないということである。
もう一つは、仮に定義できたとしてもそれを実行できないということである。評価にはコストがかかる。評価のためにかけたコストが正しいかどうかは誰が評価するのか?その評価にもコストがかかるがそれに対しては誰が評価するのか?正しい評価を求める限り評価の無限の連鎖に陥ってしまう。

正しい評価などできないのだから、評価に納得がいかない場合の対処も人事制度の一環として考慮すべきということになる。どうしても納得できない場合は、会社を辞めるしかない。会社を辞めても著しい損を蒙らないような制度が必要になってくる。具体的には、賃金を上げ、退職金は下げるように制度を見直すことになるだろう。

単に人事評価制度をいじくっただけでは、評価に納得がいかない人間が増えて士気が下がる結果になりやすい。