意図は伝わらない

意図が伝わる設計書作成の心得【第1回】」って、タイトルからして大丈夫かと思わせる。意図は伝わらない、意図のかなりの部分は伝わらない、と割り切り、伝わらなかったということを如何に確認していくかがソフトウェア開発のポイントだと思う。そもそも、意図が正しく伝わったか否かを正確に知る方法すら存在しないのだから、意図が伝わることを前提とすべきではなく、意図が伝わらないことを前提として、意図が正しく伝わらなくても、そのことを早期に検出して対策を打っていくように考えるべきだと思う。
他人の心の中は読めないのだから、意図が正しく伝わったというのは、ある意味そう信じているだけに過ぎない。信じているだけに過ぎないことを基にしてものごとを進めていくというのは、宗教活動でもないかぎり、ものごとのやり方として間違っている。