間違った情報ほど広まりやすい

信頼性の低い情報ほど広まりやすい

役所のPKIの出鱈目ぶりも末期的 佐賀県警察本部の場合」というエントリでセキュリティにおけるインチキ文の蔓延が嘆かれている。残念なことに間違った情報ほど広まりやすい。より正確に言えば、信頼性の低い情報ほど広まりやすい。
得た情報の正しさを検証してから他人に伝えるより、得た情報の正しさを検証したりせずにそのまま他人に伝える方がかかる時間が当然短い。したがって、同じ時間で伝わる人数は、得た情報の正しさを検証してから他人に伝えられた場合よりも、得た情報の正しさを検証したりせずにそのまま他人に伝えられた場合の方が多くなる。正しさを検証されなかった情報の方が広まりやすい。

一旦広まった間違った情報は修正されにくい

さらに厄介なことに、一旦広まった間違った情報は修正されにくい。誰かが正しい情報を提供したとしても、情報について無知な人間が得る情報は、広まった間違った情報である確率が高い。そのため、間違った情報を持つ人々が再生産され、その人々により間違った情報が再生産されていく。このような循環が成立してしまうため、一旦広まった間違った情報は修正されにくい