科学哲学とは科学の科学である

「科学哲学」というあまり耳慣れない学問を専門にしてると、「それって何を研究する学問なんでしょうか?」と良く聞かれます。そのときはとりあえず、「科学を理解するための学問です」と答えることにしてます。でもたいていこれでは納得してくれません。「科学を理解する」ってどういうこと?そもそも科学自体が何かの理解なんじゃないの?

「科学哲学とは科学の科学である」というのが、私の認識です。科学哲学は、科学における正しい答えを出すのには無効かもしれません。だから、「科学哲学は無用いやむしろ有害」という認識になるのかもしれません。しかしながら、間違った答えに陥るのを防いだり、間違った答えから脱出するのには、有効だと思います。科学のプロセス自体を客観視しようとするとか、科学の失敗例を学んだりするのは、科学哲学が適切だと思います。