ソフトウェア工学が役に立たなかった理由

人々が望む物を作りなさい。

原文では、"Make something people want."となっているが、この考えが生産性を議論する時に欠落しているのが、ソフトウェア工学の最大の問題である。
ソフトウェアの価値を抜きにして生産性は議論できない。売れないもの、役に立たないものを効率的に作っても何の意味もない。いや、そのソフトウェアのメンテナンスのためにリソースを割かなければならなくなるから有害ですらある。

ソフトウェア工学においては、見かけ上の生産性向上が真の生産性向上の足を引っ張ってきた。