事実は理論に依存する

冥王星が惑星から除外されるというのが、話題になっている。

惑星の定義が変われば、冥王星が惑星でなくなるのは仕方ない。もちろん、惑星の定義が妥当か否かというのは充分議論の余地がある。冥王星が惑星であるという事実が、惑星とは何かという理論(定義)に依存していたということを示すものとして、今回の決定は興味深い。
感情的な批判はあるにせよ、惑星の定義に依存して、冥王星が惑星であるか否かが決まってしまうのは仕方ない。それを批判すると、地球が惑星であることを否定することすらできてしまう。天動説において天球の動きに逆行することのある天体が「惑星」だったのだから、地球は惑星ではなかった。

そもそも多数決で決めるようなことかしらん。

絶対的に正しい定義というのはまず存在しないから、ほとんどの定義なんて実質的に多数決で決まっているのものでは……。