サラ金規制にみる完全競争市場の欺瞞

自由化による競争促進なら、貸金業者を今の許認可制でなく完全自由にするべきなんでは?これも事前規制なんでしょ?参入障壁だと思うけど。それより、誰でも自由にいくらでも貸せるようにした方がいいんじゃないの?

参入障壁を無くすと、悪質業者の排除が難しくなる。悪質業者が名義だけ変えて再参入したりすることを防げなくなる。取立行為規制などの罰則が事実上緩くなってしまう。
反現実的な経済学」で述べているように、完全競争市場の成立条件は相互に矛盾している。企業の参入・退出の自由を高めると、悪質な業者の排除が難しくなり、財の同質性や情報の完全性が低下する。

とはいえ、確かに競争原理で決まるべき金利に法律で天井を設けるのは腑に落ちないとも思う。

参入規制があり、金利が下がりにくい以上、法律で上限を定めるのもやむをえない。