昭和恐慌が再来する?

EichengreenやBernankeが明らかにしたように、金本位制による信用収縮の連鎖が大恐慌の大きな要因であり、日本の昭和恐慌の引き金も1930年に行われた金解禁だった。だから、こういう「大恐慌の再来」論は、ほとんどの専門家が否定している。大恐慌の教訓に学んで、いま世界の中央銀行流動性を最大限に供給しているからだ。

他の中央銀行はともかく、日銀が流動性を最大限に供給しているとは思えないのだが……。むしろ、金本位制を思わせるかのような硬直した金融政策に見える。現在のような硬直した金融政策を日銀がとりつづけるのであれば、それは、金本位制を採用しているのと大差なく、恐慌に陥るリスクは無視できないだろう。