国債暴落論のデタラメ

日銀は全ての国債を買い取ることができる

日本の国債が暴落するという発言は、国債について無知なのか、ウソをついているのかのどちらかです。理屈の上では、日銀は円建てである日本の国債を全て買い取ることすら可能です。日銀という最終的な買い手がいる以上、日本の国債が暴落するというのは、杞憂にすぎません。

国際通貨基金IMF)は今月、長年の借り入れ低迷を受けて日本の銀行が融資の代わりに積み上げた「巨大」な日本国債保有高は、価格下落がもたらすダメージを増幅させると警告した。年金基金や保険会社、そして日銀も大量に国債を買っている。

「価格下落」を考える必要が無いのに、「価格下落がもたらすダメージ」を考えるなんて、無意味極まりないです*1

日経も「国債自警団」はいいかげんにしたら良い。

そうですね、デフレの今、むしろ、国債発行を増やし、日銀の国債買い取りを増やすべきです。

投機筋の国債売り崩しはありえない

一方、投機筋は引き続き、海外から定期的な攻撃をしかけてくるだろう。

本気で、「攻撃」をしかけてくることは考えられません。日銀がいくらでも国債を買うことができる以上、国債売り崩しは必ず失敗します。絶対に負けるとわかっている勝負を自分からしかける人はいません。

*1:厳密に言うなら、景気回復による価格下落はありえます