作り変えられていく歴史(4)

昭和44年度(1969年度)に実施された情報処理技術者認定試験(情報処理技術者試験の前身)では、対象とするプログラム言語は、「FORTRAN、ALGOL、COBOLPL/Iアセンブラ言語のうちから一言語を選択」となっていました。この時点で既に高級言語によるプログラミングは普通のものと見なされていたわけです。また、第一種情報処理技術者試験では、「昭和52年からは、アセンブラ言語は必須とし、FORTRANCOBOLPL/Iのうちから一言語を選択」となりました。1977年の時点で、シニアプログラマーにとっては、高級言語は必須と見なされていたということになります。

前回も書いたけど、むかしからFORTRANとかが使われてるのは、そんなことをいちいち引き合いに出すまでもないことだと思うけどね。この人にかぎらず、俺が当たり前だと思って言及しなかったことを、突っ込まれることって少なからずあるのだが、困ったものだ。

単に使用されていたと言っているのではなく、国の試験で必須とされるほど普及していたと言っているんですが……。Apple IIが登場した1977年(昭和52)の時点で、FORTRANCOBOLPL/Iのいずれも知らないプログラマをシニアプログラマの認定試験で無視できるほど、これらの言語が既に普及していたということです。
パソコンの登場以前に、高級言語によるプログラミングは常識となっていたわけです。

当時を実体験として知っていれば「1980年代はアセンブラが主流だった」というのは、そんなにおかしな事を言ってないのは、わかると思うんだけどね…。知識としてしか「歴史」を知らないから違和感を感じるのでは?

パソコン業界しか見ていないからそう見えるのでは?パソコンの登場以前に、高級言語によるプログラミングは常識となっていたことを知らず、1980年代に急速にパソコンが普及していったのを振り返って見ているから、パソコンだけが目に付いて、アセンブラが主流だったように見えるのでは?