消費税増税の性質の悪さ

これを見ると、卸売業、小売業がマイナスの主因だったことが分かる。当たり前と言えば当たり前の結果とは言え、人々が買い物をしなくなったことが、消費増税後の全産業活動停滞の主因というわけだ。

消費税増税は、実質所得の減少という形で、消費と住宅投資を減少させます。消費と住宅投資の減少は、設備投資と在庫投資を減少させます*1GDPの60%以上を占める消費を直接的に抑制する上、投資も間接的に抑制する消費税増税は、増税としても、性質が悪いです。はっきり言って、消費税を廃止して、法人税増税した方が経済には良いです。ほとんどの企業にとっても、中長期的にはその方が利益になるはずです。

*1:在庫投資は、景気悪化の初期は、需要減少による意図しない在庫投資として一時的に増加する場合があります。現在はこの段階と思われます。