財政赤字は財政赤字ではない

財政赤字は、大部分は民間支出過小と呼ばれるべき

財政赤字は、大部分は民間支出過小と呼ばれるべきものであり、民間支出過小と呼ばれるべきものと、財政支出過大(本来の財政赤字)とが一緒にされ、それが何故か財政赤字と総称されているものです。

民間支出過小と財政支出過大は正反対

民間支出過小と財政支出過大は、似たところもありますが、正反対です。民間支出過小は、デフレ、ないしは、デフレ気味であり、民間の支出が不足気味なので、その代替として財政の支出の補助が必要となります。
民間支出過大は、逆で、インフレ、ないしは、インフレ気味であり、民間の支出が過剰気味なので、その代替として財政の支出の削減が必要となります。
民間支出過小も、民間支出過大も、民間支出と財政支出のアンバランスが外部に現れたものであり、民間支出だけ、財政支出だけ、のアンバランスではありません。マクロ的に民間支出だけ、財政支出だけ、のアンバランスはありえず、民間支出と財政支出のアンバランスを調整するように、起きたのが、民間支出過小であり、財政支出過大です。