考えて、考えて、考えろ

@ITの「開発をもっと楽にするNAgileの基本思想」という連載の第4回 「プチ・パラダイムシフトせよ!」が公開されている。内容については、おおむね賛成なのだが、一箇所非常に気になる台詞があった。「頭で考えるでない。感じるのぢゃ」という台詞である。これは頷けない。むしろ、考えて、考えて、考えろ。と言いたい。
なぜを5回繰り返せ。とか、深く掘り下げて考えることが大事である。常識と思って疑ってもみない箇所に間違いがあることが多い。今回の「プチ・パラダイムシフトせよ!」でも、「どうすればアジャイルな開発をやれるか?」と考えてしまうことが間違いだった。ソフトウェア開発は手段であって、目的ではない。深く、なぜそうするのかを考えれば、「どうすればアジャイルな開発をやれるか?」と考えてしまうことが間違いだと気づいたはずである。
誤った方向へ考えている時、「頭で考えるでない。感じるのぢゃ」という台詞は効果がある時もあるかもしれない。だが、それだけならば、単に、行き詰ったら考えの方向が間違っていないか確認すべき。と助言すればすむことのように思う。