投資は需要で決まる

投資は需要で決まります。厳密に言うなら、投資の額は、金額換算した需要の数量の予想される値(需要の期待値)で決まります。

投資は、供給のピークが供給能力の上限にある程度近づいた段階で行う必要があります。供給のピークが供給能力の上限で抑制されることと供給能力の増強にある程度と時間がかかるためです。『供給は需要で決まる』ため、投資も需要で決まることになります。

投資は、金利にはさほど影響されません。部分均衡モデルとは異なり、現実の経済では、商品の供給はほぼ収穫一定であり、各供給者は市場価格が限界費用をある程度上回る状態で供給しているからです。部分均衡モデルのように、収穫逓減であり、市場価格と限界費用が一致するレベルで供給しているならば、金利の上下で、供給を増減する必要があります。しかし、現実には、市場価格が限界費用をある程度上回る状態で供給しているから、金利は、供給にさほど影響を与えず、投資にもさほど影響を与えません。