貨幣にマイナス金利をつければ経済はさらに悪化する

デフレで実質金利が高止まりするため、貨幣にマイナス金利をつけようというアイデアが時々でてくる。
貨幣にマイナス金利をつけられれば 無理のない金融政策ができる」といった内容の記事を目にすることがある。だが、貨幣にマイナス金利をつけるというのは全くナンセンスなアイデアであり、経済状態を悪化させるのがおちである。

マイナス金利でデフレは解消するどころか、加速するのではないかな?

全く、そのとおり。なぜなら、貨幣にマイナス金利をつけるというのは増税に他ならないからである。

マイナス金利という名の貨幣課税

マイナス金利と呼ぶより、貨幣税とか現金税とか呼んだ方が実態がわかりやすい。マイナス金利金利を誰が受け取るのか、考えてみれば、貨幣にマイナス金利をつけるということが貨幣に課税することであることがわかる。貨幣にマイナス金利をつけた場合、金利の受け取り手は、政府や自治体、せいぜい日銀しか考えられない。政府が強制的にお金を徴収するというのは、マイナス金利というのが実質税金に他ならないことを示している。