実質的には3期連続のGDPマイナス成長

報道によれば、財政当局は、GDP公表前に官邸に赴き、総理に「1-3月期と4-6月期を均せば、10-12月期より成長している」と国民へ語れば良いという趣旨の説明をしたらしい。説明は、それに限らず、容易ならざる情勢も入れたのかどうか。

「1-3月期と4-6月期を均す」って、消費税増税を挟んでいるから、単純に額を均しても無意味ですね。成長率を均すと、マイナス成長ですし……。

日本銀行は2014年度の実質国内総生産(GDP)見通しを4回連続で下方修正する可能性が浮上している。期待していた輸出の回復が遅れていることで、消費税率引き上げ後の個人消費の落ち込みをカバーできず、4−6月の実質成長率が大幅に落ち込んだことが背景にある。

それだけでなく、2013年10-12月の実質成長率がマイナスに下方修正されたことも大きいのでは……。

2013年10-12月がマイナス、1-3月と4-6月を均すとマイナス、実質的には3期連続のマイナス……。景気は悪化しつつある、というのが正しい認識かと思います。