2014-01-01から1年間の記事一覧

現実の経済に適用できない経済学のモデル

取引コストが「ゼロ」であることを前提としている(ミクロ)経済学のモデル 「暑い夏こそホットドリンクを売るべき」というようなおかしな結論になるのは、経済学が大きく間違っているからです。辻褄合わせのため、限界費用逓増などの無理をしているからです。…

消費税増税賛成派のおかしな主張

売り上げについては、「売り上げを2倍にするために価格を2倍にしろ」というような主張を誰もしないのに、他への影響を色々考えるべき消費税については、同様の主張をする人たちが少なくないのは何故なのでしょう。 少しきな臭くなってきたように感じる。消…

確証バイアスの低減

ある考えに都合のいい情報を集めて、その考えを強化してしまう確証バイアスという現象があります。 認知バイアスの1つである確証バイアスとは、対象物を評価する際に、先入観に基づいて観察を行い、自分に都合のいい情報を集めてもともと抱いていた先入観に…

ITコストではなくIT投資と呼ぼう

一方、IT投資の売り上げに占める割合は、日本(1%)、アジア(3%)、北米(4.3%)、欧州(3%)と日本が世界で最も低く、アジアと欧州とは約3倍、米国とは約4倍の開きがあります(日本ユーザー協会)。 単純に計算すると、米国は、売り上げに対して4%…

奈落の底に落ちる?日本経済(2)

底割れしそうな日本経済 「奈落の底に落ちる?日本経済」が現実化しそうな気配がでてきました。「L字型を示唆する消費税増税後の回復過程」とか「景気はL字に、民需総崩れ」とか景気の回復が進まないだろうという予想は既にでていますが、消費などはさらに…

オブジェクト指向とオブジェクト嗜好

趣味と化したオブジェクト指向 プログラムがまだ不慣れな人が「プログラムちょっとわかるようになったけど、まだぜんぜんオブジェクト指向とかできてません」のように言ったり、ちょっと慣れた人が「このソース、ぜんぜんだめ。オブジェクト指向ができてない…

暑い夏こそホットドリンクを売るべき?

長期停滞が疑問に思えるのは、「投資は金利に従ってなされる」、「金利は低いのに投資がなされないのはなぜか」というパラダイムによるものだ。筆者は、「設備投資は金利より需要リスクに強く影響される」という考え方なので、ある意味、疑問が生じない。本…

奈落の底に落ちる?日本経済

消費税増税の悪影響は、予想していた以上のものになりそうです。 改善の兆しが見られない消費の減少 「やはり消費を激減させていた消費税増税」とか、消費の減少を取り上げているものはいくつかありますが、この消費の減少に改善の兆しが見られません。わず…

リカードの比較生産費説の基本的な欠点

リカードの比較生産費説では、各々の国が比較優位産業に特化することで全体としては生産量が増えるので、それを貿易することにより、双方の国がメリットを得ることができると考えます。その比較生産費説について、「国内における分業を無視している」とか、…

人口減少とデフレは無関係

人口減少とデフレの相関における錯覚 人口減少がデフレの原因であるという主張は根強いです。 人口減少とデフレに相関がほとんど無いという事実がありますが。 実際の図をみれば一目瞭然であるが、これらの人口要因とインフレ率の間には、ほとんど相関がない…

「財政再建」こそ財政を悪化させる

「過ぎたるは及ばざるが如し」という諺を理解していない人は多いようです。 結局、「○○だから日本はズレている」の答えは、「おじさん」たちの滑稽な所業の数々ではなく、誰もが正しいと疑わない「財政再建」という価値感にある。「正しい」ことにやり過ぎは…

現実の経済と違いすぎる経済学のモデル

経済学のモデルと現実の経済とは、違いがありすぎます。 経済学入門はもっと実証的なものにする必要がある、とノア・スミスは言う。私は彼の主張は理解できるし、幾ばくかの共感も覚えるが、彼が提唱していると思われる大きな変更が実現可能かどうかについて…