2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

火山の噴火は予知できない

御嶽山は、今月11日に1日80回を超える地震が観測され、地震活動が活発になっていた。ただ、山の表面が膨らむといった地下からマグマが上昇してくるようなデータは確認されておらず、北川課長は「地震の回数だけで、噴火の前兆と判断するのは難しい」と…

消費税増税の性質の悪さ

これを見ると、卸売業、小売業がマイナスの主因だったことが分かる。当たり前と言えば当たり前の結果とは言え、人々が買い物をしなくなったことが、消費増税後の全産業活動停滞の主因というわけだ。消費税増税は、実質所得の減少という形で、消費と住宅投資…

ISバランス論の摩訶不思議(5)

GDPに関して、以下のようなことが理解されていないようです。 相互に支出し合うことにより、GDPはいくらでも増やせる 相互に投資し合うことにより、貯蓄(S)はいくらでも増やせる 相互に支出し合うことにより、GDPはいくらでも増やせる 資源とかの制約がある…

科学哲学とは科学の科学である

「科学哲学」というあまり耳慣れない学問を専門にしてると、「それって何を研究する学問なんでしょうか?」と良く聞かれます。そのときはとりあえず、「科学を理解するための学問です」と答えることにしてます。でもたいていこれでは納得してくれません。「…

日本の「財政再建」は世界の迷惑

ルー米財務長官は21日、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の閉幕後の記者会見で、日本とユーロ圏の最近の成長鈍化について「期待外れとなった」と表明した。 日本については、消費税増税後に個人消費と投資が落ち込み「経済活動の縮小による困難…

調査捕鯨ではないことの証明

自爆と言うか、オウンゴールと言うか……。 国際捕鯨委員会(IWC)で調査捕鯨の先延ばしを狙った決議がなされるなど、捕鯨国の日本に逆風が吹く中、自民党が19日、党本部の食堂でクジラ料理の提供を始めた。調査捕鯨なら、食べなくてもいいのでは? 調査…

デフレ脱却に失敗する最大の理由

デフレ脱却間際こそ利上げ、増税に最も不向き すでに消費増税という「自己破壊的な政策」を実行に移したことで、日本経済は勢いを失い始めています。このままいけば、最悪の場合、日本がデフレ時代に逆戻りするかもしれない。そんな悪夢のシナリオが現実とな…

消費税増税の影響は、ずっと続く

宍戸先生のマクロ経済モデルによれば、数年後も消費税増税の傷跡は深いようです。消費税増税には、実質所得を引き下げる作用がありますから、消費税増税の影響は、ずっと続きます。1997年の消費税増税後は、1年当り、住宅で4兆円、自動車で1.2 兆円、家電で…

ISバランス論の摩訶不思議(4)

やはり、経常収支が先で金融収支(資本収支)が後です。貯蓄(S)が、ISバランス式の中で(論理的に)最後に値が決まるものだからです。 貯蓄(S)が原資? (S-I) = (G-T) + (EX-IM) 式(1)貯蓄(S)と、投資(I)、政府(支出)(G)、税金(T)、輸出(EX)、輸入(IM)の関係を示…

ISバランス論の摩訶不思議(3)

「ISバランス論の摩訶不思議(1)」、「ISバランス論の摩訶不思議(2)」に関する批判がありましたが、正直、その批判自体が摩訶不思議なものでした。 ISバランスが経常収支より先で全く別な話? さらに、一番重要な点は、ISバランスは、貯蓄-投資(差額)式です。…

ISバランス論の摩訶不思議(2)

「ISバランス論の摩訶不思議(1)」で、「ある国のISバランスが経常収支を決定すると言うことは、ある国のISバランスがそれ以外の国の経常収支の合計を決定すると言っていることを意味します」と書いたことがわかりにくかったようなので、説明を追加します。 …

経済の制約は需要にある

現実経済は供給能力過剰(需要不足) 液体経済では、経済成長の制約は供給側にあり、技術革新などで供給側を伸ばせば経済は成長します。 一方、固体経済ではいくら技術革新があっても、人々は将来の値下がりを予想し、貨幣を好みますので経済成長は限定的です…

ISバランス論の摩訶不思議(1)

相手のある取引が一方だけの都合で決まる? 経済学には、考えれば考えるほど、おかしいとしか思えない理論がいくつかありますが、相手のある取引が一方だけの都合で決まるというISバランス論はその最たるものの一つです。「為替・貿易論に、トンデモが多い理…

日本の政府債務で問題にすべきはインフレ率だけ

今年中に国債の実質的な残高をゼロにすることが可能 現状の異次元緩和+消費税増税(デフレ堅持)政策が続けば、なんと'30年ころにはその他主体保有の国債は残高ゼロとなり、全ての国債は日銀保有となる計算になります。 国会決議で、日銀による国債の直接引…

消費税増税は財政を悪化させる

「消費税増税しないとヤバイ?〜金融政策には財源が必要!〜」というまとめが、話題になっているようですが、消費税増税は経済の抑制効果が高いので、かなりうまくやらないと財政を悪化させます。消費税の税収は増えても、所得税や法人税が大きく減少します…

鏡に向かって罵る人々

声高に批判する人々は、えてして、批判されている側よりも、その批判に当てはまるという場合がよくあります。「蟹は甲羅に似せて穴をほる」という言葉があります。その批判の内容は、批判している側の実像を暗示していることがあります。 「慰安婦問題の本質…

冤罪の恐怖

共に知的障害のある異母兄弟が被疑者となり、捜査段階で「警察が用意した自白調書に署名」、その後無罪を主張するも兄には死刑判決、弟には終身刑の判決が下っていた事件で、新証拠により2人とも無罪となった、とのことです。記事では「知的障害のある人が警…

景気はもっと悪化した方がいい

逆説的ですが、景気はもっと悪化した方がいいです。景気がもっともっと悪化すれば、誰も消費税を上げろとは言わなくなるでしょう。 現状は既に景気後退局面入り 7月以降の景気回復も思わしくないう分析がいくつもなされています。 (原文ママ)1997年のことを…

なぜ消費税増税という負の財政政策から目をそらすのか?

「なぜ政策を総動員しても景気回復が本格化しないか?」という記事がありますが、なぜ、こんなに事実に反するタイトルをつけるのでしょうね。消費税増税という強力な負の財政政策をしておいて、「政策を総動員」もないでしょう。財政政策としてなら、消費税…

想定すべき自動車販売不振

1997年の消費税増税の教訓は忘れられてしまったようです。 日本自動車販売協会連合会(自販連)などが1日発表した8月の国内新車販売台数(軽自動車を含む)は前年同月比9.1%減の33万3471台と2カ月連続で減少した。消費税増税後の需要減退に加え…

逆説的な消費低迷の証拠

「大手デパート売り上げ 4社とも増加」だそうです。見出しだけを見ると、一見、消費が好調のように見えますが、実態は逆です。 大手デパート4社の先月の売り上げは、台風や大雨の影響で客足が伸び悩んだものの、秋物衣料の売れ行きが伸びたことなどから、…

エコノミストって、経済のド素人のことですか?

「輸出や消費が弱くても、設備投資だけは緩やかに伸びていって景気を支えてくれる、というのが市場のコンセンサス。だが、そこが実は違うとなると、景気シナリオは根本的な再考を迫られる」(村嶋氏)この「市場のコンセンサス」って……。 だが、谷深ければ山…